はじめに
この記事では、あんこさんが実際に受け取ったInstagram DM・LINEのやり取りの中で、【詐欺師が実際に使用していたSNSアカウントと写真】について調査し、詐欺被害の防止目的で情報を公開します。
特にInstagramでは、【sccoliwto】というアカウントが使われ、LINEに誘導され詐欺被害に発展しました。調査の結果、使用されていた写真の多くが【ネット上からの盗用画像】であり、Googleレンズなどで検索すると完全一致が多数確認できます。
このページでは以下の内容をまとめています。
- 詐欺被害につながったSNSアカウント情報の公開
- 盗用写真の確認例と検索方法
- InstagramやLINEの通報・実際の反応とその限界
また、掲載する情報は【詐欺師が実際に使い、被害が発生したもの】に限定しています。
※Instagramの公式シェア機能(リポスト)は盗用ではありません。
Instagramに届いたDMについて調査

2025年3月10日、あんこさんのInstagramに【sccoliwto】というアカウントからDMが届きました。メッセージ内容は

「私はシンガポールに住んでいます。あなたの写真を見て、この場所に行きたくなりました。どこですか?」
という一見無害な内容でしたが、やり取りを通じてLINEへ誘導され、詐欺被害に発展しました。
詐欺発覚後、あんこさんがInstagramに通報したものの、
・投稿内容が食べ物や風景のみ
・表面的には詐欺要素が見えない
という理由で”運営ポリシー違反ではない”として削除されず、2025年7月現在も現役アカウントです。
このアカウントはDM経由で詐欺を行い、フォロワーの中には日本人アカウントも確認されています。
「詐欺アカウントと知らずに、DM経由で新たな被害者が増えてしまう可能性がある」と考え、
Instagramから削除されなかった分、「Google検索で【sccoliwto】を検索すれば当サイト記事がヒットする」ことで注意喚起できるようにしました。


「もう同じような被害が起きてほしくない」という被害者の思いを、当サイトで受け止めて掲載しています。
実害が確認されているため、公益目的の情報提供として正当な公開であると判断しています。
Instagramの投稿をGoogleレンズで調査
著作権者様へのお知らせとお願い
この記事では、詐欺アカウント【sccoliwto】が使用していた投稿写真の一部を掲載しています。
Googleレンズで調査した結果、完全一致が確認された写真を例示しています。
なお、使用している写真の著作権者様がどなたか特定できておりません。もし「掲載を取り下げてほしい」というご要望がありましたら、下記フォームよりご連絡ください。速やかに対応・削除いたします。
【お問い合わせフォームリンク】
この掲載は、教育目的・詐欺被害の防止・周知啓発のために行っています。
特に、詐欺師が使っていた写真が再利用された際、Googleレンズ検索で詐欺情報にたどり着けるようにする意図があります。
詐欺被害拡大の防止にご理解・ご協力いただけますと幸いです。
【sccoliwto】のInstagram投稿写真について、実際にGoogleレンズで調べてみました。
すると、完全一致の写真が複数ヒットするケースが確認できました。
※ただし、レンズの検索結果は検索時期やタイミングによって異なるため、2025年7月現在の結果です。 今後変動の可能性もあります。
Googleレンズの使い方
Google公式ヘルプ:Googleレンズで画像を検索する方法



「Googleレンズ 使い方」で検索すると最新情報が出てきます。
スマホでご覧の方は写真を長押し、「Googleレンズで検索」をお試しください。完全一致が出るかご確認いただけます。
Googleレンズを使って自分で調べてみよう
sccoliwtoの投稿写真の中で、完全一致が複数確認される写真を以下に掲載します。Googleレンズを使ってご自身で調べてみてください。














再利用防止の意図
詐欺アカウントが使用していた写真を公開する理由は、以下の通りです。
- 同じ写真が再利用されたとき、検索で詐欺情報に気づける可能性が高まる
- Instagramでは通報しても削除されないことが多く、自衛策としてレンズ検索の活用が有効
- Google検索結果の例示(例:sccoliwtoで検索すると当サイトが上位表示)で、知らない人にも警告できる
詐欺師の投稿の特徴
例えば「公園の写真」では、Instagram、Trip.com、Threads、Facebook、Carousell.sgなど複数のSNSで同じ画像が投稿されています。
それぞれ別のアカウントから投稿されており、他人の投稿が無断転載された可能性が高いと考えられます。
詐欺師はネットから無断転載し「日常アカウント」を装っています。
一方、Instagram公式の「シェア機能(リポスト)」は正規の機能であり、盗用には該当しません。
その違いも踏まえてご判断ください。
なぜsccoliwtoアカウントがGoogleレンズでヒットしないのか?
写真をGoogleレンズで検索すると、同じ写真を使っている別のサイトやSNSは出てきますが、実際に使っていた「sccoliwto」のアカウントは出てきません。
理由ははっきりしませんが、Instagram側やGoogle側で検索対象から外されているのかもしれません。個人のアカウントはGoogle検索に出にくいこともあります。同じ写真でも「出る・出ない」が起こることがありますが、写真の特徴を手がかりに、引っかかった別の情報も参考にしてみてください。
あんこさんが詐欺被害にあっていた当時、実際にGoogleレンズで写真を調べましたが、同じ写真はヒットしませんでした。詐欺師がGoogleやレンズ検索の仕組みを理解し、検索に出にくい写真を選んでいた可能性があります。
一方で、被害後に検索される回数が増えたことで、現在(2025年7月時点)では同じ写真がヒットするようになったと考えられます。
なお、【sccoliwto】は今後アカウント名が変更されたり、削除される可能性もありますが、写真だけが別のアカウントやLINEで再利用されるケースも想定されるため、ここで記録・公開しています。
特にLINEでは、Instagramよりも個別ターゲットへのアプローチであることから、過去の写真がそのまま流用されるケースも十分あり得ます。そのため、InstagramだけでなくLINE等のSNSでも注意が必要です。
【ご注意】調査時の安全対策について
詐欺アカウントに足跡を残さないよう注意してください
この記事では、投稿写真をGoogleレンズで調べる方法のみを推奨しています。
運営側の仕組みによっては、足跡が残ったり、同じ相手をフォローしているとつながりが表示されることがあります。調査していた相手から逆にDMが届く可能性もあります。
「画像検索だけ」「フォローしない」「フォロワーを調べて足跡を残すような行為を避ける」のが安全です。
完全一致しなくても似た写真が出るケースも注意
Googleレンズの検索結果は、必ずしも完全一致だけとは限りません。
・同じ構図
・ 色合いや被写体が似た別の写真
・トリミング・フィルター加工済み写真
こういったものもヒットします。
「何となく見覚えある」「似たような投稿が複数ある」と感じたら、十分警戒が必要です。
LINEアカウントについて調査
詐欺に気づいた後、あんこさんはLINEでも詐欺通報を行いました。
しかし、LINEアカウントは通報後も約1ヶ月間、削除されず現役で稼働している状態が続きました。
その後、アカウントは削除されましたが、LINE側による削除というより、詐欺師側が使用目的を終えて自発的に削除した可能性が高いと考えられます。
現在、このLINEアカウントは存在しませんが、LINEでもInstagramでも写真の再利用が繰り返されるケースがあるため、当時のLINEプロフィール情報を記録のため掲載しています。




LINEで送られてきた写真をGoogleレンズで調査
LINEに移動すると、詐欺師Tonyはすぐに「自分の写真」として顔写真を送ってきました。
しかし、その写真はInstagramの【sccoliwto】とは別のアカウントで使用されていたもので、他人の写真を“自分のもの”として偽って使用していた可能性が高いと判断しました。
その人物は詐欺師による写真の虚偽利用の被害者と考えられるため、ここでは顔写真の掲載は控えます。
その後も、
・「コーヒーを飲んでいます」
・「友達とお酒を飲んでいます」
といった自撮り風の写真を次々に送信してきました。
これらの写真は、
・Googleレンズでは完全一致のヒットなし
・毎回、顔の雰囲気や特徴が異なる
ことから、AI生成画像や別人の写真を流用している可能性が高いと判断しています。
LINEで送られてきた写真の中には、「今日の夕食」など食事の写真も頻繁にありましたが、これらはGoogleレンズで同じ写真が他のサイト等でも使用されていることが確認できました。
特にLINEではターゲットが個人であり、Instagram以上に他人の写真を“自分のもの”として偽って使用する手口が使われる傾向があります。
再利用された際に、Googleレンズ検索で気づけるよう、ここでは【sccoliwto以外のSNS等で一致が確認できた食事系写真】を参考例として2点掲載しています。




このように、LINEに移動した後も詐欺師は一貫して他人の写真を“自分のもの”として偽る手口を用いていました。
今後も同様の写真が別事件で使われる可能性があるため、参考にしてください。
身分証明書の写真も偽物
LINEのやり取りの中で、あんこさんの求めに応じ、Tonyは「身分証の写真」も送信してきました。
この身分証画像も簡単に偽造・加工できるものであり、再利用の可能性も考慮して掲載します。


あんこさんはこの身分証の真偽を確認するため、シンガポール警察(Singapore Police Force)にメールで直接照会を行いました。
すると、シンガポール警察から「そのような人物は存在しない」「これは詐欺なので日本の警察に報告してください」という正式な回答をいただきました。
・身分証写真も詐欺師が作り出した偽物だったことが確定
・公式機関に確認することで、詐欺の事実が明確になりました
このように、送られてきた身分証も信用できないことが多いです。
特にLINEなどで簡単に送られてくる身分証は、
・画像編集ソフトで簡単に偽造できる
・AI技術を活用した生成例も確認されている
ため、一切信用せず、必要なら公的機関で確認を取ることが大切です。
LINEでのやり取りから見えた詐欺の手口
LINE通話でも信用させる手口



TonyとはLINE通話もしたんですけど…。
あんこさんは、LINE通話でもTonyと話しました。
その結果、「顔も声も確認したし、この人は本当に存在するんだ」と信じてしまったそうです。
ですが、詐欺の現場では、
・ 他人の写真を盗用してビデオ通話を偽装する
・録画した動画を流す・AIを使って顔を動かす
・ 声もAIボイスで加工する
といった、一般の人が想像もしないような手口が多く使われています。
「こんなことできるわけない」「顔も見たし通話もしたから大丈夫」
そう思ってしまうのは自然ですが、詐欺師は私たちの“常識”を軽く超えてくる存在です。
自分の知識だけで「安全」と判断しないことが大切です。
LINE担当とInstagram担当の連携プレー
LINEのやり取りの中で、



Tonyは私のInstagramをフォローしてないんだね。
と指摘すると、



LINEでつながっているから必要ないかと思っていました。今フォローしましたよ。
とすぐに反応しました。
この動きから、
・Instagram担当とLINE担当は別人だが連絡が密に取れている可能性
・もしくは同一人物がLINEもInstagramも担当している可能性
が考えられます。
詐欺グループによってスタイルはさまざまですが、「その場でフォローする」「連携プレーを見せる」ことで信用させる狙いがあるように推測されます。
存在しているように見せかける偽サイトの存在
さらに、Tonyが送ってきた自分が経営するという貿易会社の名前。検索するとgoogleマップに載っていました。また、貿易センターのホームページにその会社名も掲載されていました。あんこさんは実際にこれらを確認し「会社も実在している」と信じてしまったそうです。
Tonyがあんこさんに紹介したホームページがあります。当時は閲覧できたそうです。しかし、数カ月後に確認するとそのサイトは404エラーになっていました。
詐欺グループは、短期間だけ動作する偽サイトを用意することもあります。
・「実在の会社のように見せかける」「短期決戦型の詐欺サイト」が多数存在します。
短期間だけ運営される偽サイトもあるという事実を、知っておいてください。
このように、LINEのやり取りからも詐欺師の巧妙なテクニックが次々と見えてきます。
・ LINE通話やビデオ通話も信用しない
・SNSアカウントやフォロー動向にも警戒する
・サイトが存在するだけで安心しない
という姿勢が、被害を防ぐ第一歩です。
まとめ
詐欺被害の最中、あんこさんもGoogleレンズで写真を調べましたが、当時は同じ写真がヒットしませんでした。
これは、写真がまだGoogleにインデックスされていなかったり、閲覧数が少なく検索に載っていなかった可能性があります。さらに、詐欺師が意図的に検索に出にくい写真を選んで使っていた可能性も考えられます。
一方、執筆時点(2025年7月)ではGoogleレンズで検索すると、同じ写真が多数ヒットするようになっており、検索によって被害に気づける可能性が高まっています。
このページでは、繰り返し盗用されていた写真を中心に記録し、検索経由で被害を防ぐことを目的としています。
なお、Googleレンズの検索結果は日々変動し、掲載時点では複数の完全一致が確認できたものでも、時間が経つと検索結果が減り、一部の投稿しか表示されない場合があります。
その結果、検索で最後に残った1件が「唯一の出典」のように見えてしまう場合もありますが、記事掲載時には複数の盗用例が確認できたため、特定の投稿者が盗用しているという意図ではなく、写真そのものが繰り返し使い回されていた事実の記録として掲載しています。
掲載写真は詐欺防止・周知啓発のため公開しており、著作権者様からの削除依頼があれば迅速に対応いたします。
同じ写真が再利用されたとき、このページが検索結果に表示され、被害を未然に防ぐ一助になることを目的としています。
※この記事は2025年7月20日に内容を大幅に加筆・修正しました。より正確な情報と最新の検索状況を反映するため、随時更新を行っています。
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