詐欺やトラブルの被害に遭い、「警察に相談しよう」と思ったとき、何も準備をせずに行ってしまうと、話がうまく伝わらなかったり、二度手間になってしまうことがあります。この記事では、警察署に行く前にやっておきたい準備を、行政書士の視点から丁寧に解説します。
目次
なぜ事前準備が大切なのか
警察は非常に多忙であり、限られた時間で事実関係を把握し、判断しなければなりません。整理された情報を提示することで、あなたの話が正確に伝わり、スムーズに対応してもらいやすくなります。
準備すべき書類と情報
1. 被害状況の時系列メモ
いつ・どこで・誰に・何をされたかを、日付ごとにまとめたメモを用意しておきましょう。
2. 証拠資料のコピー
- LINEやメールのスクリーンショット
- 振込明細や取引履歴
- 契約書や送付された書類など
スマホで見せるだけでなく、印刷して提出できるようにしておくとベストです。
3. 相手方の情報
加害者の名前・連絡先・SNSアカウント・振込先口座など、できるだけ多くの情報をリストアップしておきます。
相談内容を簡潔にまとめる
「自分が何を求めているのか」を明確にしておきましょう。例:「被害を届け出たい」「返金請求ではなく刑事告訴したい」「アドバイスがほしい」など。
告訴状を持参するという選択肢
被害の内容が明らかであれば、行政書士に相談して告訴状を作成し、持参することも有効です。告訴状があれば、警察も本気度を受け取りやすくなります。
警察での対応をスムーズにするために
- 身分証(運転免許証・マイナンバーカードなど)を持参
- 警察署の受付時間を確認
- 生活安全課・刑事課など、相談窓口の部署名も確認
まとめ
- 警察署に行く前には、時系列メモと証拠資料を準備
- 加害者の情報と相談目的を明確に
- 場合によっては告訴状を事前に用意するのも有効
事前準備をしっかり行うことで、警察とのやり取りがスムーズになり、早期解決の可能性が高まります。迷ったら、行政書士へのご相談もご検討ください。