申請の落とし穴?よくあるミスとその回避法

目次

1.補助金申請でよくあるミスとは?

補助金申請が不採択になる理由には、「事業内容が悪かったから」とは限りません。形式的なミスや見落としが原因で、内容以前に失格となってしまうケースも少なくないのです。

ここでは、よくある失敗例と、それを防ぐための対策を具体的に解説します。

2.申請書類の不備

最も基本的でありながら、意外と多いのが「書類不備」による失格です。特に以下のような項目は注意が必要です:

  • ・必要書類の添付漏れ(事業計画、見積書、支援機関確認書など)
  • ・記載項目の空欄放置
  • ・日付や押印の漏れ
  • ・誤った書式・旧様式の使用

書類チェックリストは必ず活用し、提出前に第三者にも確認してもらうことが望ましいです。

3.内容が抽象的・説得力に欠ける

「何をするのか」は書いてあるけれど、「なぜそれが必要で、どう成功させるのか」が見えてこない――これは不採択の典型例です。

たとえば、以下のような表現では弱いです:

 SNSを活用して販路を拡大し、売上増加を目指す。

→誰に対して、どのSNSを使い、どんな投稿を行うのか?競合との違いは?といった具体性が不可欠です。

具体的・数値的な表現を心がけましょう。

4.補助対象外の経費を含めている

補助金では、対象経費が細かく定められています。たとえば:

  • × 事業と直接関係のない家賃や光熱費
  • × 汎用性の高いノートパソコン(用途が曖昧)
  • × 飲食費・交通費(原則不可)

これらを含めてしまうと、申請全体が減点される可能性があります。事前に募集要項を熟読し、疑問点は支援機関や専門家に確認するのが確実です。

5.スケジュールが非現実的

事業の開始・完了時期が補助金のスケジュールに合っていないと、補助対象から外れてしまう恐れがあります。

特に注意すべきポイント:

  • ・交付決定前に契約・着手した経費は対象外
  • ・実績報告の提出期限がタイトな場合がある

余裕を持ったスケジュール設計と、交付決定通知を受けてから発注するという基本ルールを徹底しましょう。

6.商工会・支援機関との連携不足

小規模事業者持続化補助金などでは、商工会・商工会議所の支援計画書が必須となります。

申請期限の直前になって支援機関に相談しても間に合わないことが多く、「申請断念」となるケースも見られます。

最低でも申請締切の2~3週間前には事前相談を行い、余裕を持って準備を進めましょう。

7.よくあるミスを防ぐためにできること

補助金申請でよくある落とし穴を避けるためには:

  • ✅ チェックリストの活用
  • ✅ 第三者に書類を確認してもらう
  • ✅ 最新の公募要領を毎回読み直す
  • ✅ 実施スケジュールを早めに逆算
  • ✅ 支援機関と密に連携

そして、可能であれば行政書士など専門家の添削サポートを受けるのが、安心かつ効率的です。

8.まとめ

補助金申請は「準備8割」といわれるほど、丁寧な計画と事前対策が重要です。

ほんの小さなミスが、せっかくの補助チャンスを逃す原因にもなりかねません。

行政書士しまだ法務事務所では、申請書の添削・計画書作成サポート・書類チェックを通じて、ミスのない申請をバックアップしています。お気軽にご相談ください。

目次