告訴状を出したあと、警察は何をする?

「告訴状を出したけど、その後はどうなるの?」
実際に告訴状を提出したあと、警察がどのような対応を取るのかは意外と知られていません。受理された後に何が起こるのか受理されなかった場合はどうするのかについて、行政書士の視点から詳しく解説します。

目次

まずは「受理されるかどうか」がカギ

警察に告訴状を提出しても、すぐに事件として動いてくれるわけではありません。まず行われるのは、「内容の確認と受理判断」です。

以下の点が確認されます:

  • 犯罪事実があるか
  • 加害者がある程度特定されているか
  • 証拠や主張が整理されているか
  • 「処罰を求める意思」が明確か

受理されたらどうなる?

受理された場合、以下のような流れで進みます:

  1. 警察内部で「事件番号」が付与される(刑事記録として登録)
  2. 担当の捜査官が割り当てられる
  3. 事情聴取(被害者への再確認や詳細ヒアリング)
  4. 証拠の収集(必要に応じて関係者・証人の聴取)
  5. 加害者の事情聴取(任意または強制捜査)

その後、警察が「起訴すべき」と判断した場合は、書類を検察へ送致し、刑事手続きが進みます。

受理されない場合の対処法

受理を断られることもありますが、その際は以下の対応が有効です:

  • 「受付拒否理由書」を求める
  • 別の警察署や本部へ相談(再提出)
  • 証拠の補強、主張の整理を再検討
  • 行政書士など専門家の協力を得て再提出

一度断られても、内容を見直せば再チャレンジできることがあります。

その後の連絡はある?

警察から進捗の連絡が来るとは限りません。
「特に連絡がない=動いていない」というわけではありませんが、気になる場合は定期的に問い合わせてもOKです(担当の刑事課など)。

まとめ

  • 告訴状提出後は「受理」されるかが第一関門
  • 受理後は捜査 → 検察送致という流れ
  • 受理されなくても再提出できる可能性あり
  • 不安があるときは行政書士に相談を

行政書士しまだ法務事務所では、告訴状提出後の対応も見据えた書類作成を支援しています。お気軽にご相談ください。

目次